タントレー株式会社 加藤 宏之さん
世界中で患者が増えている誤嚥性肺炎の予防や、二重アゴの改善につなげるために、上顎に貼って舌を動かし溶かすだけで舌筋の衰えを防ぐシート状サプリメントの商品化を考えました。世界中に、舌筋をトレーニングするという今までに無い文化を作り、豊橋市から世界に社会に貢献したいという思いからビジネスプランの作成に至りました。
-受賞コメント-
この度は最優秀賞に選んで頂き誠に有難うございます。私の前職はアミューズメント関係で全く異業種ですが、死因上位である肺炎の %にあたる誤嚥性肺炎を世界から無くしたい思いで創業しました。夢を実現するには仲間が必要です。お客様、社員、社員の家族を大切にし障害者も雇用、社員が役員を評価し給料も透明化する会社にします。今後もご指導の程、宜しくお願いします!
-委員長コメント-
本プランは、誤嚥性肺炎の予防を目的とする舌筋トレーニング用サプリメントの開発を提案している。本商品は、シート状で、上顎に貼付して使用するため、従来の顔ヨガのようなトレーニングに伴う〝恥ずかしさ〟や継続性といった問題を解決するものである。また、「無呼吸症候群の予防」や「二重あごの改善」といった医療・美容分野への進出も視野に入れており、事業の拡大が期待される。これらの点を高く評価し、本年度の最優秀賞とする。
ビスポーク株式会社 小林 悟さん
自宅から50km圏内にある施設、イベントに関する情報をスマートスピーカーで知ることができるサービスです。スマートスピーカーに「どこいこ?」と聞くと当日のイベントや過去のチェックイン履歴からまだ行っていない施設をAIが提案してくれます。
-受賞コメント-
本ビジネスプランの構想に至る動機は、毎週末子どもたちを何処かに連れて行く際の「マンネリ化」と「調べる手間」を解消するためのものでした。子供を持つ親が普段の意思決定を減らし、また、子どもたちにとっては新しい場所に行って楽しめる、そのような生活スタイルに貢献できるサービスになるよう、ローンチを目指していきたいと思います。
-委員長コメント-
本プランは、小学生までの子どもを持つ親に向けた"お出かけスポット"のAI検索サービスを提案している。提案者自身の経験に基づき、既存の検索サイトの利便性の問題(手間、マンネリ)から、同様のユーザー層のニーズ(行きやすさ(50㎞圏内)、初めて行く場所、など)を導いた点、また、AIによる検索技術の適用による差別化の実現を提案している点は、高く評価される。本プランの事業化を期待し、特別賞とする。
豊橋創造大学 大林 利之さん
廃棄予定の大葉を加工して作成する防腐用のシートです。夏の気温の高い状況で運送業者が必須とするのは「防菌」「防腐」であり、その「必須」を手助けします。このシートは、食品として出荷、加工されることの多い大葉の防腐・殺菌作用を利用して作成しております。
-受賞コメント-
この度は、このような素晴らしい賞を受賞させて頂きましてありがとうございます。毎日大量に廃棄される大葉を再利用出来ないかと考え、大葉の防腐効果に着目して、鮮度を守る梱包資材「大葉ゃシート」を思いつきました。大葉農家の父をはじめ、快くインタビューを受けて下さった企業の皆様、丁寧にご指導して下さった先生方、発表の際に協力してくれた友人に心より感謝を申し上げます。ありがとうございました。
-委員長コメント-
本プランは、豊橋市が生産量日本一を誇る大葉の"廃棄される部分"を利用した食品梱包用シートの製造販売を提案するものである。未利用資源の活用や大葉の持つ殺菌、防腐、解毒効果への着想は、大葉生産を家業とする提案者ならではのものである。競合メーカーを取材し、商品化の課題を検討するなどの熱意も高く評価される。地域特産品とのつながりからも、今後の事業化を期待し、最優秀賞とする。
豊橋技術科学大学 土谷 塁さん
市販の電極に対し、圧倒的に低価格(数十万円→数千円)な極細針型電極を実現させるための製作方法を確立させるためのプランです。圧倒的にコスト・性能に優れているので、現市場からの置き換えは容易であると考えており、新しい事業への展開も目指しております。
-受賞コメント-
この度は特別賞を頂きまして有難うございます。ご協力頂きました皆様に感謝申し上げたいと思います。今回のアイデアは、技科大・RACの方に声をかけられたのがきっかけでした。LSI工場を利用してシンプル且つ画期的な技術開発をしている安井さんのアイデアに興味を持ち、更に簡便に製作できる技術に発展させるというモチベーションで取り組んできました。アイデアの具現化に向けて一層頑張っていきたいと思います。
-委員長コメント-
本プランは、脳内細胞の活動を電気的に計測するための神経電極の新たな製造プロセスを提案するものである。既存製品が高価格であることに着目し、製造プロセスの要所に、コストダウンを図れる新たなアイデアを提案していることは高く評価できる。課題とされている特許出願や商品化に向けた検証等を早急に進め、事業化の実現を期待し、アイデア部門の特別賞とする。
愛知県立三谷水産高等学校 三田 隆斗さん
海産物の端材を活用し、イタリアン料理のソースにするなどの体験を企画しました。原料となる「いか」「たこ」「二枚貝」のさばき方も体験していただきます。三河湾から水揚げされた貝やたこ、エビを触る、さばくという体験は非常に貴重で有り、旅行客みんなで楽しめる内容となっています。
-受賞コメント-
この度は、サイエンス・クリエイト賞に選出していただきありがとうございました。私達は、このプランを計画するにあたり、最近身の周りでは何が注目されているのかという調査に重点をおいてみました。先輩達が取り組んできた地元企業様の御支援で未利用資源の六次産業化という研究開発は継続し、さらに、現在ビジネス分野での需要や動きはどの様に動いていくのかということが課題でした。商品という物が、余らずに興味関心を持ち続けてもらうためには、刺激が必要であると気付きました。最近ではインススタや、メルカリなどのSNSを用いた分野が盛り上がっています。商品の見せ方、動画を使ったPRなど動きの速い現代で、そこでしかできない、体験を、こんな自然に恵まれた蒲郡で取り組まない他はないと、わくわくしてきました。自分たちもこんなプランがあったら絶対にやってみたい!そんな気持ちで毎日情報収集し、議論を重ねました。
今後も様々な分野の方々と連携して、ビジネスチャンスをつかんで生きたいと考えています。今後ともよろしくお願いいたします。
-委員長コメント-
本プランは、地元海産物の端材を活用したソース開発の全過程を体験できるツアー企画を提案している。この企画の評価される点は、単にソース作りだけを体験するのではなく、その素材となる海産物を獲る段階、すなわち漁師の仕事(技術)に触れるところから始まる所にある。この高校生による地域社会を巻き込んだ、新たな地域創生アイデアの実現を期待し、サイエンス・クリエイト賞とする。