社団法人きれいや豊橋センター『美右衛門』 エリック バリオスさん
自宅や介護施設・病院にて、疾病・怪我・精神疾病・高齢・妊娠中などで外出が困難な方。また、家族の介護や乳幼児の育児を常にしていて、家を離れると家族の安全が保てなくなる方に向けて、美容師がお客様の元に訪し、美容院のサービスを提供するもの。人力車の車夫の格好で髪を切り「和」の空間を演出し、お客様に非日常を楽しんでいただく。
-受賞コメント-
この度はこのような光栄な賞をいただけて誠にありがとうございます。本当に沢山の方々の手助けがあったからこその結果です。施設や病院、利用者様、妊婦さんや子育てママなど多くの人が興味をもってもらえるよう『人力車に乗った時に、"今からなら何処へでも行けてしまう気がする"と旅の瞬間の胸が高ぶる気持ちを美容で感じていただく』コンセプトにさせていただいている訪問美容の新しい提案です。理美容は今や行く時代から、来てもらう時代です。中々外に出られない方の為の便利なサービスです。ぜひ一度ご利用ください!!
-委員長コメント-
本プランは、近年の理容師法及び美容師法の改正による訪問美容の市場拡大を背景に、従来の画一的なサービスを課題とし、利用者のニーズに応え、エンターテイメント性を提供する新たな事業施策を提案している。提案者の経験に基づく訪問美容の現状への問題意識は高く、また、サービス業としての新たな価値を創出し、顧客満足を追求する取り組みは高く評価される。よって、今後の事業展開を期待し、本年度の最優秀ビジネスプランとする。
もりウインナー 森 浩太郎さん
愛知県豊橋市にて食の安全・品質・食育にこだわった手作りハム・ソーセージの製造・販売事業を展開。全国有数の養豚産地である三河の豚を一頭丸ごと仕入れることにより仕入原価の抑制だけでなく、競合他店では取扱わない部位を活かした加工品の製造・販売、体験教室やイベントを通じて子供たちの心身の健康を促す食育活動を行う。
-受賞コメント-
この度は特別賞に選んで頂き有り難うございました。まだ開業して二か月程ですが、「美味しいから」「安心だから」と何度もお店に足を運んで下さるお客様も徐々に増えており、作り手としてはとても嬉しいと同時に、もっと精進してより美味しいものを沢山の人に届けていきたいと励みにもなっています。地元三河には美味しい豚肉とそれを育む豊かな環境がある事を全国の人に知ってもらえるよう、これからも元気もりもり頑張ります。
-委員長コメント-
本プランは、地元三河産の豚肉を使用した手作りハム・ソーセージの製造・販売事業を提案するものである。既に実店舗での営業がスタートしており、提案者の経験やその製造方法に基づく商品化能力が事業の強みとなっていることは明白であり、事業性において高く評価される。また、地産地消や食の安全性といったテーマでの提案についても、事業の独自性や地域への高い貢献が期待される。
中京大学 千賀 駿さん
認知症の方は、「貴重品」をよく無くすという特徴が見られる。認知症による記憶力の低下により保管したこと自体を忘れてしまい、一人で見つけることが困難になる。また、"無くしもの"を繰り返すことで、家族が盗んでいるのではないかと疑うようになる。この些細なことが原因となり、家庭内トラブルにつながっていく。この「錯覚介護」は認知症の方と介護者の"無くしもの"によるトラブルを回避するためのビジネスプランである。"無くしもの"の場所を画像認識技術により想定し、介護者が「あの辺り探してみたら!?」と提案することによって、本人に"無くしもの"を見つけてもらう。
-受賞コメント-
私は認知症デイサービスで勤務しています。実際に困っている方と関わり、勤務を始める前と後では、自分が想像していた事と実際はこんなに違い、今までの自分の言葉がいかに薄っぺらなものであったのかを知りました。同時に、利用者さんとの交流は私にとって有意義な時間であり、「この方たちのために」という目的を見つける場ともなりました。今後も家族が笑顔で暮らせるよう全力を尽くします。みなさんありがとうございました。
-委員長コメント-
本プランは、認知症介護の現場で見られる「物盗られ妄想」といった問題の解決をテーマとしており、無くし物発見のツールとシステムを提案している。実際に介護施設に勤務される提案者ならではの着想とシステムに画像認識技術を利用するといった試みは高く評価される。実用化に向けての今後の展開に期待したい。
豊橋創造大学 清田 京太郎さん
「捨てる」ことの無駄を少しでもなくしたいという「もったいない精神」を町全体の問題として周知徹底していき、廃棄キャベツの活用先として販路開拓をする。協議会を設立して、家畜の飼料ではなく、飲食業への再利用提案、食品製造会社への利用価値を追究するコラボレーション企画などを提案し地域の活性化を促進する。
-受賞コメント-
この度、私が受賞することができたのも先生方や、当日サポートしてくださった友人の存在があってこその結果です。彼らの存在なくしては決して完成することがなかったものだと感じております。このように協議会を設立するためには 1 人の力だけではできないですし、個の力は集団の力には到底及ばないということを改めて理解することができました。来年からは社会人なので、この経験を活かし一層努力していきます。
-委員長コメント-
本プランは、地域の特産品であるキャベツの廃棄問題に取り組むという提案を行っている。この問題が報じられるようになって久しいが、解決策は示されていない。非常に大きなテーマであるが、生産者の家庭に育ちながら、個人的ではなく、地域としての取り組みや再利用のコミュニティ形成を訴えている点は、社会的課題を解決する上でも、重要であり、評価できる。後継者としての将来に向けて、本プランの実現を期待したい。